「帰化の動機書」の書き方
帰化申請サポート
帰化申請における必要書類の一つに「帰化の動機書」があります。
こちらでは、この帰化の動機書について説明してみたいと思います。
帰化の動機書とは
帰化の動機書とは、簡単にいうと「なぜ日本国籍を取得したいのかを説明するもの」です。
「なぜ日本国籍を取得したいのか」について作文するのですが、その想いに至るまでの生まれてからの人生を絡めて作文します。
具体的には以下の事項を織り交ぜて文章を組み立てて下さい。
- いつ、どこで生まれたか
- いつ日本に来日したか
- 来日の目的
- 学歴や専攻した分野について
- 来日してからの活動内容
- 家庭の状況
- 善良な市民であることのアピール
- 将来の夢
- 日本の社会との関わり
- 帰化することへの想い
その他に以下のポイントがあります。
- 必ず自筆で書く
- 15歳未満の人は提出不要
- 特別永住者は免除(提出不要)
必ず自筆で書く
「帰化許可申請書」をはじめ、他の提出書類はパソコンで作成することができますが、この帰化の動機書だけは原則、手書きすることとされています。身体的な理由などで手書きすることが困難な場合は、法務局に相談してみてください。
15歳未満の人は提出不要
15歳未満の人は家族と一緒に申請する必要がありますが、この場合に動機書の提出は不要とされています。
特別永住者は免除
在日韓国人などの特別永住者は動機書の提出が免除されています。
帰化の動機書の例
帰化の動機書
私は、〇年〇月〇日に生まれた中国人です。
現在、大阪市の中央区で中華料理のレストランを経営しております。
高校を卒業後に叔父の経営するお店で修業をさせてもらい、平成〇年、私が25歳の時に中華料理の料理人として初めて日本にやってきました。
それから10年後に現在経営している中華料理店をオープンし、現在に至っております。
平成〇年5月に、日本人の女性(〇〇花子)と結婚し、平成〇年8月には長女〇を授かりました。
私には前科がなく、税金や年金の納付義務もきっちり果たしており、善良な市民であると自負しております。
現在経営しているレストランも軌道にのっていますので、将来はもう一店舗出したいと考えています。
日本での家族との生活にとても幸せを感じており、今後もずっとこの生活が続けばと考え、帰化申請を致しました。
現在、大阪市の中央区で中華料理のレストランを経営しております。
高校を卒業後に叔父の経営するお店で修業をさせてもらい、平成〇年、私が25歳の時に中華料理の料理人として初めて日本にやってきました。
それから10年後に現在経営している中華料理店をオープンし、現在に至っております。
平成〇年5月に、日本人の女性(〇〇花子)と結婚し、平成〇年8月には長女〇を授かりました。
私には前科がなく、税金や年金の納付義務もきっちり果たしており、善良な市民であると自負しております。
現在経営しているレストランも軌道にのっていますので、将来はもう一店舗出したいと考えています。
日本での家族との生活にとても幸せを感じており、今後もずっとこの生活が続けばと考え、帰化申請を致しました。
令和2年5月11日
申請者 王 子豪
まとめ
- ✔ 帰化の動機書とは、なぜ日本人になりたいのかを説明する書面のことです。
- ✔ 過去、現在、将来のことを織り交ぜて記載してください。
- ✔ 15歳以上の人は、必ず自分で書いてください。
この記事を書いた人
可児行政書士事務所の可児(かに)と申します。
旅行が好きで、ふらっと出かけることもあります。昔は家族でよく出かけていましたが、最近は妻も娘も相手にしてくれなくなったので、一人旅を楽しんでおります。サービスエリアで1人ソフトクリームを食べているおじさんを見たら、たぶんそれはワタシです。